当社では、製品を量産化するための生産ラインを設計する際、製品ごとに課せられるさまざまな条件に見合った最適な生産ラインをつくるため、自社で専用工作機械を開発することがよくあります。この開発の役割を担っているのが、私の所属する造機部。現在私は、設計係として新製品の立ち上げ時や製造現場からの改善依頼に合わせて、専用工作機械を改造する「改造設計」を担当しています。入社当初、上司から「現地で現物を確認するように」とよく言われました。設計自体はパソコンで作業するため、当時はあまりピンと来ていなかったのですが、あるとき「良い生産設備とは、性能が良いだけでなく、実際に使う現場の人が安全かつ使いやすいものでなければいけない」と気づき、現地で声を聞くことや、現状を自分の目で見て確認する大切さを再認識。以来とにかく現場に足を運び、工場の人たちともコミュニケーションをしっかり取るように心がけています。「使いやすくなった」と喜んでもらえたときの嬉しさも、倍増した気がしますね。
「品質は、現場で流した汗の量に比例する」。妥協しないものづくりを。